ワケアリ(オカルトファンタジー)



「幼馴染だから」



と、そうファン達は思って、私は然してイジメに遭うこともなく、平和的に奏と付き合うことが出来た。


少し不満ではあったが、他の女に取られることなど、ないと確信していた。


誰よりも私は水鳥奏を知っていたし、愛していた。


じゃれて手を繋ぐ時もあった。キスをする時だってあった。


男っぽい、彼女が一瞬、女に戻る瞬間。


それは私の前でしかなかった。










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