ワケアリ(オカルトファンタジー)




「ひーな!」



声が、聞こえた。




チリン、




鈴の音が聞こえる。



あぁ、奏だ!



私は、ドアをあける。



「奏…!」



そこに奏はいない。


場所が、横断歩道になる。


人だかり。


その中央に、


血だらけの、


奏。


目を開いた、奏。






「ひな……」






擦れる声が、私を呼んで…――――












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