ワケアリ(オカルトファンタジー)
気付けば私は学校の屋上のフェンスを掴んでいた。
いつの間に、こんなところに来たと言うのだろうか。
「あれ…」
記憶がなかった。
あの店を出て、買った、と言うよりは貰った鈴を、眺めて、それから、気付いたら、こんなところにいた。
私はどうやってこんなところまで来たと言うのだろうか。
屋上の鍵は閉まっているはずなのに。
久しぶりに訪れた学校は、今は授業中らしく、静かだった。
チリン
鈴が、鳴った。
*