明日がくる前に、君に「好き」って言いたくて。

「ていうか、彼女がいるかどうかって、俺に直接聞けばわかることだろ。誤解したまま自己完結すんなよ」

「ご、ごめんなさい……」

「いいって。あと、俺に告って諦めてスッキリって思ってるかもしれないけどさ……」


と言いかけて、東雲くんは、はぁーっ……と長いため息をつく。


「俺が先に言いたかったんだけどな。内海のことが好きだって」

「……っ」


その言葉に、私の心臓がドクンと大きく高鳴った。


本当に？


私と東雲くんって、両想いだったの……？


この恋に区切りをつけるって決めていたのに。


心の端で引っかかっていた気持ちが、私の真ん中を占領して、胸の奥がいっぱいになる。


私、やっぱり東雲くんが好きだ。


東雲くんじゃなきゃ駄目なんだ。