昨日まで幼なじみだった君と、今日出会い直しました。
「百々ちゃんは、本山くん待ち?」
「うん。今の講義終わると今日終わりだからって」
「ふーん……百々ちゃんと本山くんってめちゃくちゃ仲良いよねぇ」
美里は、頼んだアイスコーヒーを飲みながらそう言った。
「うん、まぁ、幼なじみだから……仲はいいかもしれない」
「幼なじみね……そういえば、百々ちゃんも彼氏つくらないの?」
彼氏……か。
実のところ、私は、綾人が好きだ。もう片想いをして十年は経つのにいまだに気持ちを伝えることは出来ていない。それに、綾人には好きな人がいるって聞いたことあるし失恋は確定している。