【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます

「レ、レオナルド殿下……！？」


レオナルドに続いてコルビンも元気よく降りてくる。
レオナルドよりも暗い銀色の髪は短く、快活そうな笑顔が見えた。
馬車から二人が降りてきたことに両親も驚いている。
そしてレオナルドは両親の元に向かい、この状況の理由を説明している。

恐らく国王からの言伝を震える手で受け取った両親はフランチェスカとレオナルドを交互に見ていた。
コルビンはベネットを見ながら「超かっこいい！」と、大興奮である。
マラキも心配そうにフランチェスカに視線を送っている。
フランチェスカが予想外の出来事にポカンと口を開けていると、軽装のレオナルドがこちらに近づいてくる。


「フランチェスカ嬢、久しぶりだね」

「ど、どうしてここに……」

「君に会いたくてここに来た、と言ったらどうする？」

「……っ！？」


レオナルドの言葉にフランチェスカの胸はドキッと音を立てた。
スカイブルーの瞳はまるでフランチェスカを逃さないとでもいうように真っ直ぐとこちらを見つめている。


「どういう、意味でしょうか」