【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
フランチェスカはレオナルドの言葉に焦りを感じていた。
レオナルドは頭がよく機転も利くことをフランチェスカは間近で見て知っていた。
国を守るために努力を惜しまない彼のことが好きだったのだ。
しかし今は思い出に浸っている場合ではないはずだ。
(どうにか口止めしないと……国王陛下や大臣達の耳に伝わったら私はまたっ!)
フランチェスカはレオナルドに口止めするために立ち上がる。
「こ、このことは誰にも言わないでください!私はグレイシャーに気に入られたからと言って王妃の座を狙っている訳ではありませんし、できればこのことを内密にして欲しいのです」
「ああ、わかっている」
「でなければわたくしはっ…………へ?」
「何か事情があるのだろう?仮にグレイシャーを治せるほどの大きな力をフランチェスカ嬢が持っているというのなら、隠したい理由もなんとなく想像つくが」
「黙っていて、くれるのですか……?」
「もちろんだ」
フランチェスカはポカンと口を開けたままレオナルドを見ていた。
てっきりレオナルドにバレてしまえば国王に報告されて以前と同じように命じられるまま城に籠り、やってくる人々を治療をしなければならないと思っていたフランチェスカはレオナルドの言葉に驚きを隠せなかった。
レオナルドは頭がよく機転も利くことをフランチェスカは間近で見て知っていた。
国を守るために努力を惜しまない彼のことが好きだったのだ。
しかし今は思い出に浸っている場合ではないはずだ。
(どうにか口止めしないと……国王陛下や大臣達の耳に伝わったら私はまたっ!)
フランチェスカはレオナルドに口止めするために立ち上がる。
「こ、このことは誰にも言わないでください!私はグレイシャーに気に入られたからと言って王妃の座を狙っている訳ではありませんし、できればこのことを内密にして欲しいのです」
「ああ、わかっている」
「でなければわたくしはっ…………へ?」
「何か事情があるのだろう?仮にグレイシャーを治せるほどの大きな力をフランチェスカ嬢が持っているというのなら、隠したい理由もなんとなく想像つくが」
「黙っていて、くれるのですか……?」
「もちろんだ」
フランチェスカはポカンと口を開けたままレオナルドを見ていた。
てっきりレオナルドにバレてしまえば国王に報告されて以前と同じように命じられるまま城に籠り、やってくる人々を治療をしなければならないと思っていたフランチェスカはレオナルドの言葉に驚きを隠せなかった。