【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
レオナルドのストレートな言葉にフランチェスカは驚いていた。
「契約の儀にシュネーを抱きしめていた君を見てからずっと気になっていたんだと思う」
レオナルドの頬がほんのりと色づいている。
これが冗談ではないことはわかっている。だが、フランチェスカは今回譲れない思いがあった。
それは〝シュネーを守りたい〟という強い気持ちだ。
フランチェスカには以前の記憶がある。
そして今日まで穏やかな気持ちで人生をやり直せたのは力がバレることなくレオナルドの婚約者にならなかったからだ。
それにレオナルドと結ばれたとしても男爵令嬢として生きてきたフランチェスカに向けられるのは厳しい視線だ。
「……ごめんなさい」
フランチェスカがそう言うとレオナルドは小さく首を横に振った。
「いいんだ。君が俺を避けていたのはわかっていた。でも俺はフランチェスカ嬢への気持ちを抑えることができなかったんだ」
「……レオナルド殿下」
「嫌がる君を無理矢理婚約者にしようとは思わない。フランチェスカ嬢の幸せを願っているから」
その言葉にズキリと胸が痛んだ。
本当は自分がどうしたいのか、フランチェスカは気づいていたからだ。
だけど気づかないフリをしている。
「契約の儀にシュネーを抱きしめていた君を見てからずっと気になっていたんだと思う」
レオナルドの頬がほんのりと色づいている。
これが冗談ではないことはわかっている。だが、フランチェスカは今回譲れない思いがあった。
それは〝シュネーを守りたい〟という強い気持ちだ。
フランチェスカには以前の記憶がある。
そして今日まで穏やかな気持ちで人生をやり直せたのは力がバレることなくレオナルドの婚約者にならなかったからだ。
それにレオナルドと結ばれたとしても男爵令嬢として生きてきたフランチェスカに向けられるのは厳しい視線だ。
「……ごめんなさい」
フランチェスカがそう言うとレオナルドは小さく首を横に振った。
「いいんだ。君が俺を避けていたのはわかっていた。でも俺はフランチェスカ嬢への気持ちを抑えることができなかったんだ」
「……レオナルド殿下」
「嫌がる君を無理矢理婚約者にしようとは思わない。フランチェスカ嬢の幸せを願っているから」
その言葉にズキリと胸が痛んだ。
本当は自分がどうしたいのか、フランチェスカは気づいていたからだ。
だけど気づかないフリをしている。