【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
「私は今まで男爵家の令嬢として生きてきました。レオナルド殿下にはもっと相応しい令嬢がいるはずです」
「……いや」
「もしグレイシャーが私に心を開いてくれているのは、この力があるからかもしれません」
「え……?」
「自身の危機を知らせるために動いたのではないでしょうか。それに私はシュネーを守るためにもこの力を隠し通していきたいのです。だから力が欲しいと……」
フランチェスカがそう言いかけるとレオナルドは悲しそうな表情スッと手を伸ばして頬を撫でた。
「男爵令嬢だとか、力があるとか、グレイシャーが君を慕っているとか……それは関係ない。君だから……フランチェスカ嬢だからそう思えた」
フランチェスカはレオナルドの言葉に目を見開いた。
揺れ動く瞳から目が離せなくなった。
「今回、ここに来て君と過ごしてみて確信したんだ。やはり俺は君が好きだ」
「……っ」
「こんな気持ちになったのは、はじめてなんだ」
フランチェスカは自分の頬がどんどんと真っ赤になっていくのを感じていた。
以前はシュネーの力があったから、国王の命令で婚約者になったから……そんな考えからレオナルドに愛されている自信が持てないでいた。
「……いや」
「もしグレイシャーが私に心を開いてくれているのは、この力があるからかもしれません」
「え……?」
「自身の危機を知らせるために動いたのではないでしょうか。それに私はシュネーを守るためにもこの力を隠し通していきたいのです。だから力が欲しいと……」
フランチェスカがそう言いかけるとレオナルドは悲しそうな表情スッと手を伸ばして頬を撫でた。
「男爵令嬢だとか、力があるとか、グレイシャーが君を慕っているとか……それは関係ない。君だから……フランチェスカ嬢だからそう思えた」
フランチェスカはレオナルドの言葉に目を見開いた。
揺れ動く瞳から目が離せなくなった。
「今回、ここに来て君と過ごしてみて確信したんだ。やはり俺は君が好きだ」
「……っ」
「こんな気持ちになったのは、はじめてなんだ」
フランチェスカは自分の頬がどんどんと真っ赤になっていくのを感じていた。
以前はシュネーの力があったから、国王の命令で婚約者になったから……そんな考えからレオナルドに愛されている自信が持てないでいた。