【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
そして最も気になるのは〝もう少しで潰せる〟という言葉だ。
確かにグレイシャーは危険な状態だった。
グレイシャーの体にまとった黒い煙は着実にグレイシャーを蝕んでいった。
恐らくあの煙はフランチェスカとシュネーにしか見えないものなのだろう。
キャシディは何かを知っていると、フランチェスカは思った。
けれど今は証拠もなく、キャシディに直接それを聞くこともできない。
フランチェスカはモヤモヤとした気持ちを抱えたまま男爵領へと戻った。
次の日、マラキにそのことを相談してみることにしたフランチェスカだったが、返ってきたのは予想外の言葉だった。
「レオナルド殿下に相談したみたら?」
「どうしてレオナルド殿下に……?」
「グレイシャーとキャシディ様について、身近で知っているのはレオナルド殿下かもしれない。関連を調べてみれば確証が得られるかもしれない」
「でも……私の勘違いかもしれないわ。それなのにお忙しいレオナルド殿下を巻き込むわけにはいかないと思う」
「でも僕は相談した方がいいと思う」
「……そう。なら、話しだけでも聞いてみようかしら」
「案外、レオナルド殿下は姉上に会いたくてエディマーレ男爵邸に来たりしてね」
「あはは、マラキったらそんな訳ないじゃない。王都からここまでどのくらいかかると思っているのよ。それにレオナルド殿下はお忙しいでしょう?」
確かにグレイシャーは危険な状態だった。
グレイシャーの体にまとった黒い煙は着実にグレイシャーを蝕んでいった。
恐らくあの煙はフランチェスカとシュネーにしか見えないものなのだろう。
キャシディは何かを知っていると、フランチェスカは思った。
けれど今は証拠もなく、キャシディに直接それを聞くこともできない。
フランチェスカはモヤモヤとした気持ちを抱えたまま男爵領へと戻った。
次の日、マラキにそのことを相談してみることにしたフランチェスカだったが、返ってきたのは予想外の言葉だった。
「レオナルド殿下に相談したみたら?」
「どうしてレオナルド殿下に……?」
「グレイシャーとキャシディ様について、身近で知っているのはレオナルド殿下かもしれない。関連を調べてみれば確証が得られるかもしれない」
「でも……私の勘違いかもしれないわ。それなのにお忙しいレオナルド殿下を巻き込むわけにはいかないと思う」
「でも僕は相談した方がいいと思う」
「……そう。なら、話しだけでも聞いてみようかしら」
「案外、レオナルド殿下は姉上に会いたくてエディマーレ男爵邸に来たりしてね」
「あはは、マラキったらそんな訳ないじゃない。王都からここまでどのくらいかかると思っているのよ。それにレオナルド殿下はお忙しいでしょう?」