【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
(レオナルド殿下の、こんな姿を見るのは初めて……)
フランチェスカは改めて王太子であるレオナルドしか見えてなかったのだと思い返していた。
婚約者でない今、色々な角度からレオナルドの姿を見ることができた。そして思うのだ。
あの時、自分の視野がどれだけ狭まっていたのかを。
そしてレオナルドの左手には数日前にフランチェスカが送ったレオナルドへの手紙が握られていた。
「この手紙を見て、ここに僕がいることがバレない方がいいと思った。それとキャシディが言っていた話をもっと詳しく聞かせてくれないか?」
「レオナルド殿下……」
「俺はキャシディについて思い当たるところがある。グレイシャーは今は元気だが、またあのようなことになる前に防ぎたいんだ」
レオナルドのスカイブルーの瞳は不安そうに揺れていた。
それはグレイシャーを心配してのことだろう。
レオナルドはキャシディについての違和感について話してくれた。
「気のせいかもしれないが、キャシディが城に来た日に限ってグレイシャーの体調が悪化しているような気がした。キャシディはマレーと共に何事もなく去っていくんだ」
「そうなのですね」
フランチェスカは改めて王太子であるレオナルドしか見えてなかったのだと思い返していた。
婚約者でない今、色々な角度からレオナルドの姿を見ることができた。そして思うのだ。
あの時、自分の視野がどれだけ狭まっていたのかを。
そしてレオナルドの左手には数日前にフランチェスカが送ったレオナルドへの手紙が握られていた。
「この手紙を見て、ここに僕がいることがバレない方がいいと思った。それとキャシディが言っていた話をもっと詳しく聞かせてくれないか?」
「レオナルド殿下……」
「俺はキャシディについて思い当たるところがある。グレイシャーは今は元気だが、またあのようなことになる前に防ぎたいんだ」
レオナルドのスカイブルーの瞳は不安そうに揺れていた。
それはグレイシャーを心配してのことだろう。
レオナルドはキャシディについての違和感について話してくれた。
「気のせいかもしれないが、キャシディが城に来た日に限ってグレイシャーの体調が悪化しているような気がした。キャシディはマレーと共に何事もなく去っていくんだ」
「そうなのですね」