【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
「とはいっても、グレイシャーとキャシディが直接会っていたり触れているわけではない。グレイシャーが逃げるようにどこかへ行ってしまう」

「なるほど。なら、キャシディ様がグレイシャーに何かしたとは考えずらいということですね」

「ああ……だから気のせいだと思っていた」


レオナルドの婚約者として最有力候補に上げられていたキャシディはグレイシャーにあまり好かれてない。
そこだけが難点だったがグレイシャーに気に入られることは最優先事項。
そればかりは権力でもどうにもできないためオルランド公爵はお手上げ状態だった。
レオナルドの話を聞く限り、キャシディがグレイシャーになにかしたとは考えづらい。
しかし、それをひっくり返す情報がレオナルドの口から紡がれる。


「それとここ数日間の間にグレイシャーと同じように体調が悪くなる聖獣がいたらしく、何人かの令嬢達がどうやってグレイシャーがよくなったのか聞きにやってきたのだと報告を受けている」

「それは本当ですかっ」


グレイシャーと同じように体調が悪くなる。
令嬢達と聞いてフランチェスカの頭にあることが過ぎる。
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