【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
「……マラキ」
「姉上はずっとこの力を隠したがっていた。それは利用されたりするのを避けるためだ。グレイシャー様ですら敵わない相手なのに、もし姉上やシュネーに何かあったら……!」
マラキはそう言って泣きそうな顔をした。
いつもクールで澄ましているマラキの本音を聞いたフランチェスカは驚くのと同時に嬉しく思っていた。
フランチェスカはマラキの髪をそっと撫でた。
マラキの話を聞いたレオナルドは不思議そうに口を開く。
「だが、フランチェスカ嬢の力は聖獣達を治癒するものなのだろう?」
「「え……?」」
フランチェスカとマラキの声が揃った。
フランチェスカとマラキはフランチェスカが人の病を治癒できることを知っている。
一方でレオナルドはフランチェスカとシュネーがグレイシャーを治癒できることしか知らない。
(盲点だったわ……!レオナルド殿下もコルビン殿下も、私が人の病を治せることまで知らないのよ)
フランチェスカはマラキと目を合わせて頷いた。
アイコンタクトでこのまま隠しておいた方がいいという考えが一致したのだと思った。
「俺は〝聖獣〟を治療できる素晴らしい力だと思うが、何か他に隠したい理由があるのか? 」
「そ、それは……」
「姉上はずっとこの力を隠したがっていた。それは利用されたりするのを避けるためだ。グレイシャー様ですら敵わない相手なのに、もし姉上やシュネーに何かあったら……!」
マラキはそう言って泣きそうな顔をした。
いつもクールで澄ましているマラキの本音を聞いたフランチェスカは驚くのと同時に嬉しく思っていた。
フランチェスカはマラキの髪をそっと撫でた。
マラキの話を聞いたレオナルドは不思議そうに口を開く。
「だが、フランチェスカ嬢の力は聖獣達を治癒するものなのだろう?」
「「え……?」」
フランチェスカとマラキの声が揃った。
フランチェスカとマラキはフランチェスカが人の病を治癒できることを知っている。
一方でレオナルドはフランチェスカとシュネーがグレイシャーを治癒できることしか知らない。
(盲点だったわ……!レオナルド殿下もコルビン殿下も、私が人の病を治せることまで知らないのよ)
フランチェスカはマラキと目を合わせて頷いた。
アイコンタクトでこのまま隠しておいた方がいいという考えが一致したのだと思った。
「俺は〝聖獣〟を治療できる素晴らしい力だと思うが、何か他に隠したい理由があるのか? 」
「そ、それは……」