【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
フランチェスカとマラキは先程の態度を一転させて声を揃えて「協力します」と言った。
イグナシオは少しだけ不思議そうにしていたが「ありがとう」と柔らかい笑みを浮かべた。
三人で状況を整理していたのだが、フランチェスカはあることに気づく。
「キャシディ様が登城する際に、マレーはいつもどこにいたのでしょうか?」
「マレーはいつも城内を自由に動き回っていた。グレイシャーはマレーを拒否することはなかった。グレイシャーは人を選びはするが、全ての聖獣達には等しく接している」
フランチェスカはレオナルドの言葉を聞いてあることが思い浮かんだ。
聖獣達やグレイシャー、かつてシュネーを苦しめた黒いモヤのはキャシディの聖獣〝マレー〟によって引き起こされるのではないか、と。
「マレーがグレイシャーの元に行っていたのだとしたら辻褄が合うと思います。姉上が言う通り、令嬢達の聖獣とマレーが共にいたのだとしたら考えられなくもない」
「だが、そう仮定したとして何故、聖獣達はそれに気づかないのだろうか? 彼らは悪意に敏感なはずだ」
レオナルドの言う通りだった。
何か危険があるはずなのに皆、それを察知できない。
もしマレーとキャシディが犯人だとしてもその証拠もない。
フランチェスカは首を捻った。
イグナシオは少しだけ不思議そうにしていたが「ありがとう」と柔らかい笑みを浮かべた。
三人で状況を整理していたのだが、フランチェスカはあることに気づく。
「キャシディ様が登城する際に、マレーはいつもどこにいたのでしょうか?」
「マレーはいつも城内を自由に動き回っていた。グレイシャーはマレーを拒否することはなかった。グレイシャーは人を選びはするが、全ての聖獣達には等しく接している」
フランチェスカはレオナルドの言葉を聞いてあることが思い浮かんだ。
聖獣達やグレイシャー、かつてシュネーを苦しめた黒いモヤのはキャシディの聖獣〝マレー〟によって引き起こされるのではないか、と。
「マレーがグレイシャーの元に行っていたのだとしたら辻褄が合うと思います。姉上が言う通り、令嬢達の聖獣とマレーが共にいたのだとしたら考えられなくもない」
「だが、そう仮定したとして何故、聖獣達はそれに気づかないのだろうか? 彼らは悪意に敏感なはずだ」
レオナルドの言う通りだった。
何か危険があるはずなのに皆、それを察知できない。
もしマレーとキャシディが犯人だとしてもその証拠もない。
フランチェスカは首を捻った。