【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
王都に帰ったレオナルドは『二週間後までには準備を整えてタイミングを連絡する。迎えを送るのでマラキと共に城へ来てほしい』と言われて頷いた。

フランチェスカは両親に『コルビン殿下が今度は王都にマラキを招きたいそうで、たまたま近くにいたレオナルド殿下が伝えに来てくれた』と説明した。

レオナルドによってグレイシャーを治した女性の噂を大々的に流したようだ。
そしてすぐにレオナルドがその女性と結婚をするのではないかと聞いた。

エディマーレ男爵領にもその噂はすぐに流れてきた。
両親やヤナはフランチェスカに期待を寄せていたのか、がっかりした様子だった。
しかしフランチェスカとマラキは、着々とレオナルドが準備を進めているようだと思った。
その間もレオナルドとの手紙のやり取りは続いていた。

そして二週間ぴったりでレオナルドの手配によってエディマーレ男爵邸には豪華な王家の馬車が止まる。
フランチェスカはマラキとベネット、シュネーとヤナとポールと共に馬車に乗り込んだ後、両親に手を振ってから王都へと向かった。

コルビンは素直で嘘がつけない性格なため、作戦のことは内密に行われることとなった。
キャシディのことについてはレオナルドが信頼できる人に作戦を話して協力を求める。
オルランド公爵にも伝わらないように慎重に動いたそうだ。
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