【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
ロドアルード国王も『もしこれが本当ならば一大事だ。なによりこの国の守り神である神獣に手をかけたことは許されることではない』と快く協力してくれることとなった。
そしてエディマーレ男爵領に行った際にフランチェスカの力でグレイシャーを治したことを知ったロドアルード国王はフランチェスカに深く感謝していた。


「フランチェスカ・エディマーレ、心より感謝する」

「恐れ入ります。国王陛下」

「フランチェスカがいなければ、グレイシャーがどうなっていたかわからない」

「グレイシャー様は危険な状態でした。恐らくグレイシャー様だから耐えられたのでしょう。他の聖獣達はレオナルド殿下に聞いた話によると、かなり具合が悪いようです」

「……そうか。王家は全面的にフランチェスカに協力する。
レオナルド、頼むぞ」

「はい。必ずフランチェスカを守ってみせます」


国王はそんなレオナルドの様子を見て、何か思うところがあったのか、立派な髭を撫でながら「ほう」と嬉しそうにしている。

今はまだ力のことを内密にするように頼んだフランチェスカだったが、この件が落ち着いたら是非皆の前で御礼をとのことだった。
冷静になったロドアルード国王は、レオナルドと今後のことについてよく話したそうだ。
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