【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます

王家の協力の元、フランチェスカは動くことになった。
マラキはベネットと共にコルビンの相手をして、フランチェスカはキャシディに怪しまれないようにバルーゼ子爵、ミドレス伯爵家、ビビット侯爵家を巡っているとして、レオナルドと共に過ごしていないことをアピールしていた。

各家には聖獣を治す代わりにフランチェスカを守るための協力を求める。
もちろんフランチェスカの力のことをキャシディにバレないように内密にするという条件付きだ。
フランチェスカと背格好の似ているヤナが、フランチェスカの変装をして一日ごとにバルーゼ子爵やミドレス伯爵家、ビビット侯爵家を巡り、レオナルドと共に行動していないことをアピールしていた。
また違う侍女がレオナルドと共に公の場に顔を出したりと、身代わりを使ってフランチェスカは動いていた。

フランチェスカの元には、体調を崩した聖獣を連れた令嬢達が順に訪れており、その間に治療を行う。
どの聖獣もグレイシャーや具合が悪くなったシュネーと違い、とても軽いもので一度の治療で全快した。


「フランチェスカ様、以前はシュネー様とフランチェスカ様のことを何も知らずに笑ったりして、本当に申し訳ありませんでした」

「いえ、私も力を隠していたので……」

「今回のこと深く深く感謝しております……！」