【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
レオナルド本人も『俺は彼女を心から愛している。グレイシャーが今後どうなるかわならない以上、俺が彼女を守っていく』とキャシディに語った。

キャシディはレオナルドの前で『わたくしの方が……相応しいに決まっているわ』と、目を見開きながら言ったそうだ。
その時のキャシディの瞳の色がエメラルドグリーンから赤く染まったと聞いて驚いていた。
フランチェスカは自分が見たものが気のせいでないことを悟る。

あの時、キャシディやレオナルドがマレーと同じ瞳の色が変わったことも何か意味があるのではないかと思っていた。
城でレオナルドとフランチェスカはいつも二人で作戦を練っていた。
マラキにはコルビンがベッタリでなかなか参加できなかったからだ。
話が終わるとレオナルドからの熱視線を感じていた。

フランチェスカはレオナルドに毎晩、口説かれていたのだが、シュネーがフランチェスカを守るように立ち塞がった。
レオナルドとシュネーの攻防戦は見ていてハラハラするが、レオナルドは今までにないくらいに楽しそうであった。
グレイシャーもそんな様子を眺めながら嬉しそうにしているのが伝わってくる。
ふたりと二匹で過ごすこの時間にフランチェスカは幸せを感じていた。

「こうしてフランチェスカと過ごす時間を毎日楽しみにしている」とレオナルドは言っていた。
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