【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
もしもシュネーが魔獣になった原因がキャシディとマレーならば、彼女達がいなくなったことでシュネーが傷つく可能性がなくなる。
フランチェスカはもう城で過ごすことに怯えることもないだろう。こうして知識を得た今、レオナルドを求める令嬢達の嫉妬にも冷静に対処できそうだ。
もう自分の気持ちに嘘をつかなくていいのなら、フランチェスカはレオナルドの手を取りたいと思っていた。
しかし今はレオナルドの気持ちを自覚して浮かれている場合ではないとフランチェスカは顔を上げて答えた。
「この件が終わったら、私の気持ちを伝えようと思います。それまで待っていてくれますか?」
フランチェスカの言葉にレオナルドは顔を上げた。そして嬉しそうにフランチェスカを抱きしめてから口を開いた。
「ああ、もちろんだ。ありがとう、フランチェスカ」
「まだ何も答えておりません!」
「それでも俺との関係を真剣に考えてくれることが嬉しいんだ……」
「またそうやって!レオナルド殿下はわたくしを甘やかしすぎですっ」
「まだまだ足りないくらいだよ。でも今はフランチェスカは何も受け取ってくれなそうだから」
「もう十分、足りてます……!」
「フランチェスカが可愛らしいからではないか?」
「恥ずかしいのでやめてください……!」
「可愛いよ、フランチェスカは」
「ッ、レオナルド殿下、その口を今すぐに閉じてください」
「ははっ、無理かな」
フランチェスカはもう城で過ごすことに怯えることもないだろう。こうして知識を得た今、レオナルドを求める令嬢達の嫉妬にも冷静に対処できそうだ。
もう自分の気持ちに嘘をつかなくていいのなら、フランチェスカはレオナルドの手を取りたいと思っていた。
しかし今はレオナルドの気持ちを自覚して浮かれている場合ではないとフランチェスカは顔を上げて答えた。
「この件が終わったら、私の気持ちを伝えようと思います。それまで待っていてくれますか?」
フランチェスカの言葉にレオナルドは顔を上げた。そして嬉しそうにフランチェスカを抱きしめてから口を開いた。
「ああ、もちろんだ。ありがとう、フランチェスカ」
「まだ何も答えておりません!」
「それでも俺との関係を真剣に考えてくれることが嬉しいんだ……」
「またそうやって!レオナルド殿下はわたくしを甘やかしすぎですっ」
「まだまだ足りないくらいだよ。でも今はフランチェスカは何も受け取ってくれなそうだから」
「もう十分、足りてます……!」
「フランチェスカが可愛らしいからではないか?」
「恥ずかしいのでやめてください……!」
「可愛いよ、フランチェスカは」
「ッ、レオナルド殿下、その口を今すぐに閉じてください」
「ははっ、無理かな」