【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
(グレイシャーの毛が!?)
どうやら先程のグレイシャーに埋もれるほどにくっついていたため、濃い色の生地には長い白銀の毛がよく見える。
それを見たレオナルドは不思議そうにしながらも首を傾げている。
フランチェスカはグレイシャーとレオナルドに背を向けてからドレスについた毛を手早く払う。
触れているところは見られていないはずだから大丈夫だと思いつつも、契約の儀の魔法陣を見ていた。
金色に光り輝く魔法陣の上に現れたのは見覚えのあるまん丸な体だった。
「シュネー……?」
『ワンッ!』
あの時と同じように名前を呼ぶとシュネーは尻尾を振りながらフランチェスカを見ている。
クリーム色でボールのようにまん丸な体とフワフワの毛に覆われている黒い目。
垂れた耳、クルンと丸まった尻尾、お腹の部分にかけて白い毛も、全部あの時のままだった。
フランチェスカは震える手を伸ばしてシュネーを抱き抱えた。
シュネーはフランチェスカの頬の匂いを嗅いだあとに、何度も何度も小さな舌で舐めた。
その瞬間、フランチェスカの瞳から涙が溢れ出た。
もう二度と離さない、そんな思いからフランチェスカはシュネーを思いきり抱きしめていた。
その様子をレオナルドが見ているとも知らずに。
どうやら先程のグレイシャーに埋もれるほどにくっついていたため、濃い色の生地には長い白銀の毛がよく見える。
それを見たレオナルドは不思議そうにしながらも首を傾げている。
フランチェスカはグレイシャーとレオナルドに背を向けてからドレスについた毛を手早く払う。
触れているところは見られていないはずだから大丈夫だと思いつつも、契約の儀の魔法陣を見ていた。
金色に光り輝く魔法陣の上に現れたのは見覚えのあるまん丸な体だった。
「シュネー……?」
『ワンッ!』
あの時と同じように名前を呼ぶとシュネーは尻尾を振りながらフランチェスカを見ている。
クリーム色でボールのようにまん丸な体とフワフワの毛に覆われている黒い目。
垂れた耳、クルンと丸まった尻尾、お腹の部分にかけて白い毛も、全部あの時のままだった。
フランチェスカは震える手を伸ばしてシュネーを抱き抱えた。
シュネーはフランチェスカの頬の匂いを嗅いだあとに、何度も何度も小さな舌で舐めた。
その瞬間、フランチェスカの瞳から涙が溢れ出た。
もう二度と離さない、そんな思いからフランチェスカはシュネーを思いきり抱きしめていた。
その様子をレオナルドが見ているとも知らずに。