【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
フランチェスカはシュネーが以前と同じ能力を持っているかを確かめるために、城の端に隠れた時に葉で切った部分を治そうとシュネーに訴える。
するとシュネーはマナを使い、瞬く間にフランチェスカの腕の傷を治してしまった。

(やっぱりシュネーは同じ力を持っているのね……!)

シュネーにお礼を言ってから皆が寝静まるのを待った。
真夜中、フランチェスカはシュネーを連れてマラキの部屋に向かった。


「シュネー、静かにね」


シュネーは『クゥン……』と声を出した。
何故すぐに動がなければならないのか。
それはマラキの病が治った原因が新たに家に来たシュネーのせいではないかと疑われないためだ。
マラキの部屋に到着したフランチェスカはこっそりと部屋に入って、ゆっくりとベットに近づいていく。
荒い呼吸と咳き込んでいるマラキの苦しむ声。

フランチェスカはシュネーに小声で「お願い」と頼むと、シュネーはマラキのベットに乗る。
シュネーはクルクルとその場で回るとフランチェスカを見上げた。
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