【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
大切な人……その言葉にレオナルドの顔が思い浮かんだフランチェスカは首を横に振った。
フランチェスカの様子を見ていたマラキは侍女からもらった布を受け取った後に人払いをする。
マラキは顔に飛んだ紅茶を拭き取りながら、顔を伏せるフランチェスカに声を掛けた。
「よくわからないけど、姉上が言いたいことはわかったよ」
「え……?」
マラキの言葉にフランチェスカは顔を上げた。
「確かにこの力がバレればエディマーレ男爵家には人が殺到するだろうね。仮に姉上が端から病を治していけば、姉上の噂は貴族達から王族まで届く。そうしたら王族は姉上とシュネーを欲しがるから、姉上が苦しむことになるのは安易に想像できるし、それは僕も望んでないからできることがあれば協力するよ」
マラキの言葉にフランチェスカはこれでもかと口をあんぐりと開けた。
今までフランチェスカに起きたことをまるで見ていたかのようにピタリと当てたのだ。
以前、マラキとこんな話をした記憶はない。
マラキはいつも心配そうにフランチェスカを見ていたような気がした。そして「無理はしないで」と声を掛けてくれていた。
しかしこうなることをこの段階で予測していたことに驚きを隠せなかった。
フランチェスカの様子を見ていたマラキは侍女からもらった布を受け取った後に人払いをする。
マラキは顔に飛んだ紅茶を拭き取りながら、顔を伏せるフランチェスカに声を掛けた。
「よくわからないけど、姉上が言いたいことはわかったよ」
「え……?」
マラキの言葉にフランチェスカは顔を上げた。
「確かにこの力がバレればエディマーレ男爵家には人が殺到するだろうね。仮に姉上が端から病を治していけば、姉上の噂は貴族達から王族まで届く。そうしたら王族は姉上とシュネーを欲しがるから、姉上が苦しむことになるのは安易に想像できるし、それは僕も望んでないからできることがあれば協力するよ」
マラキの言葉にフランチェスカはこれでもかと口をあんぐりと開けた。
今までフランチェスカに起きたことをまるで見ていたかのようにピタリと当てたのだ。
以前、マラキとこんな話をした記憶はない。
マラキはいつも心配そうにフランチェスカを見ていたような気がした。そして「無理はしないで」と声を掛けてくれていた。
しかしこうなることをこの段階で予測していたことに驚きを隠せなかった。