【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
マラキによればベネットは心優しいが気難しいレディーらしく、家に来た時に両親に向かって吠えたのだが、そのあまりの迫力に父は腰を抜かして母は気絶した。
フランチェスカはベネットの美しさに惚れ惚れとしていた。すぐに仲良くなることができた。
大きな獣型の聖獣はグレイシャーで慣れているのもあるだろう。
ベネットはシュネーを子供のように思っているのかいつも一緒にいてベッタリだった。


「ベネットは今日もシュネーと一緒なの?」

「そうみたい」


マラキの視線の先、日向ぼっこしているシュネーをベネットは見守るように佇んでいる。
ベネットはシュネーとも仲良くしてくれるし、フランチェスカがプレゼントしたピンク色のリボンを気に入ってくれているようで、いつも首元につけている。
それと同じブルーのリボンをシュネーは首元に付けていた。
その微笑ましい光景を見るたびにフランチェスカは安心する。

それともうひとつ大きな変化といえば、エディマーレ男爵家をマラキと協力しながら立て直したことだろう。
なんといってもフランチェスカには一度目に王妃教育を受けて蓄えた知識がある。
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