自国最強の騎士団長様は私が守ります。だって私、世界最強ですから！

一つの国が消えるとき

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　ガルレシア王国は今回の事件について知らぬ損是ぬを貫いている。しかし王族である第四王子がしでかした事件として、ルーレンス王国側は責任を取ってもらう事を顕現した文書を送りつけた。知らなかったと言い張ったとしても、ガルレシア王国は講和条約を無下にする形をとったのだ。責任を取るのは当たり前の事だった。

　ガルレシアの王は、今頃苦虫を噛み潰したような顔をしていることだろう。

　しかしこれぐらいですんで良かったと思って頂きたい。こちらはいつだってあちらの首を取る準備は出来ているのだ。

　全ては第四王子が独断でしでかしたことして処理された事件。

　ガルレシアはルーニに全てをなすりつけたのだ。

　死人に口なし……。

　もう反論をすることの出来ないルーニを悪者にて、ほくそ笑むガルレシア王を思い浮かべると、怒りを覚える。

　これではルーニが浮かばれないでは無いか……。

　一番苦しんだのは誰でも無い、ルーニだというのに……。

　私に出来ることはないのだろうか？