自国最強の騎士団長様は私が守ります。だって私、世界最強ですから!

 *

 毎日のように屋敷を抜け出し、街の巡回をしていても状況は何も変わらなかった。街の治安もいまいち良くならず、騎士団は相変わらず忙しい様子。

 一体どうしたら……。

 考えあぐねいていると、サラが声を掛けてきた。

「リリアーヌ様、騎士団の鍛練場(たんれんじょう)に行って見るにはどうでしょう?どのような鍛え方をしているのか気になります」

「そうね。辺境伯の傭兵達との違いも見てみたいわね」




< 28 / 140 >

この作品をシェア

pagetop