あなたと出会えて…

という、私の声はもちろん紗英に届くことはなかった



「ふぅ…。」


今日、私は初めてわかったかもしれない…


一人で食べることが、こんなに気持ちをしずめるなんて…


ぼんやりそんなことを考えながら、食欲が失せてしまい残したお弁当を、わたしはバックにしまった


(こんな日々が毎日続いちゃうのかな…)


そんな暗いことを考えていると、肩をトントンッと叩かれた



「よっ、一人なのか?」


そんな声が頭上から聞こえてきた


「え…、つ、ばさ?」


「おう、お前昼飯一人で食ってんのか?いつも一緒にいるやつは?」



私が、登下校とか以外に学校で会いに来てくれていることに驚いているとは露知らず話をどんどん進めていく翼

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