あなたと出会えて…
「辛いのは、分かるわ。でも、貴方は翼君の分も生きなければならないの」


「でも…でも…!私は翼がいなきゃ生きている意味なんてわからない!!なのに…どうしろって言うの?!」


「奈々…」


「翼は…生きてるの…。本当は生きてるんだよ!ただのドッキリでしょ?そうだよね?」


そう訴えかけるように、お母さんにすがった


「最善を尽くしてくださり、ありがとうございました…。この後はお任せ下さい…」


「はい。………ご愁傷様です……」


そして、先生は去っていった


「……お、か…さん……」


「……っ。奈々…。辛いね…」


「うっ…。うぅ…。つ、ばさ……。ふっ…。…………っ……ふっ……」


「っ…。奈、々……。」
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