あなたと出会えて…
ドアを開けたお母さんは、手に朝食を持っていた


「これ朝ごはんだから、食べて。昨日もなにも食べてないから」


「……いらない」


翼がいなくなって、まだ少ししか経ってない…


だから尚更、食べ物が喉を通るわけがない


「奈々…」


「一人にして」


「、、、、わかったわ。でも、これはここにおいとくからちゃんと食べなさいね」


それだけ言い残して出ていった


お腹なんてすくはずない


できることならこのまま餓死して、翼の元へ行きたいぐらいだ


一体何のためにわたしは生きていくのかさっぱりわからない
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