あなたと出会えて…
紗英の優しい言葉に、我慢していた私の涙腺は限界に達してしまった



「大丈夫…?」


「う、ん。ありがとう」


また、目が腫れてしまった。


ここ最近、泣いてばっかりだから腫れるのにはもうなれた


唯一の救いは、今が夏休み中ってことだけ


「奈々、よく眠れてないでしよ?」


「え?…ううん、寝れてるよ」


「嘘だよ…、目の下に隈できてるし、それに何か痩せてない?」


「そんなことないよ、心配してくれてありがとう」


「…………」
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