そのままの君がすきなんだってば!
『ただいま!』
「お帰りなさい、杏ちゃん!
 猛さんと響さんがお見えになってる
 から、お料理運ぶの手伝ってくれる
 かしら?」
『はぁい、今日もすごくおいしそう!』
「ありがとう。お母さん張り切って
 頑張っちゃったわ♪」

おいしそうなご飯をテーブルまで運ぶ。
お母さん本当に料理上手だなぁ。

「運んでくれてありがとうね。じゃぁ、
 お父さんたちを呼んできてちょうだい。」
『はぁい!』

つ、ついにきた!響さんとの再開が!
ドキン、ドキン、

『皆さん、お食事のご用意ができました。』
「あぁ、杏か。今行く。」
「杏ちゃん、この前はパーティー来てくれて
 ありがとうね。」
『おじさま!とても素敵なパーティーでした。
 楽しかったです!』
「ローストビーフも最高だったし、ね!」
『!!響さん!』
「久し振り、杏さん。」

素敵な笑顔で挨拶をする響さん。
あぁ、もうその瞳、逃げられない。

「猛、響君、うちの自慢の料理を食べながら
 話の続きをしようじゃないか!」
「お!?ノロケか!?」
「まぁまぁ、お父さんたち…」

響さんになだめられながら皆椅子に座る。
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