そのままの君がすきなんだってば!
「新寺家は二つ返事でOKだったぞ!
 まだ、杏ちゃんにはいってない
 らしいから後は自分で落とすんだな。」

ニカっと笑う父。

杏さんに告白しよう。

そして、杏さんの家で食事会が
行われた。
杏さんのお母様のご飯はどれも
美味しくて素晴らしかった。

食べ終わりそうな時、杏さんの
お父様が話を切り出した。


「今日は大事な話がある。杏。
 響君をお前の婚約者にしようと
 思っている。」



『え!???』

かなり驚いている様子の杏さん。


「この件に関しては、お父さん、お母さん
 猛、もちろん響君も了承済みだ。
 後は杏次第だよ。」
『そ、そんな…急に言われても!』

「とりあえず無理強いはしないから、
 あとは響君と話し合いなさい。」

部屋を出て行った両親たちを茫然と見送り
落ち着くためにと、紅茶を淹れだす杏さん。

なんとなく俺は申し訳ない気分になる。
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