ファンタジー
完
ネコ山田/著
- 作品番号
- 1705683
- 最終更新
- 2023/08/31
- 総文字数
- 3,621
- ページ数
- 4ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 114
- いいね数
- 0
ある日、リンデンヴェルク国の女王から結婚の申込みが亜国に届く。
大国との縁談は小国の亜国にとって願ってもない話だが、その相手の王子サクルは納得せず、ついには書き置きを残し失踪してしまう。
その身代わりに仕立て上げられたのは顔が似ている王族の末席のアンジェラ。
性別が違うからバレると抗議するが「『虚弱の為夜伽はできない』と言って逃げろ」と言いくるめられ、結局大国に嫁ぐことに。
一方リンデンヴェルク国側にも思惑があった。
先王の崩御による第一王子の戴冠式が迫っていたある日、王子が落馬事故で亡くなってしまっていた。
結果王位についたのは腹違いの妹である、おてんば姫ことルベライト。
しかしその実態は王位争いを嫌う側妃が性別を偽って育ててきた王子だった。
「王配を得て、子をなすのが使命である」
周囲の圧力に、虚弱体質の王子との婚姻なら「子供ができなくても仕方なかった」と言い訳できると苦肉の策。それが亜国に婚姻を申し込んだ理由だった。
婚姻の儀でルベライトは、緊張に震えるアンジェラにときめきを覚える。「俺は男もイケる口だったのか」混乱しながら優しく振る舞うルベライト。一方アンジェラもそんなルベライトに徐々に好意を抱き始めるが罪悪感も感じてくる。
お忍びでのピクニック中、二人は何者かに襲われる。ルベライトを庇い怪我をしたアンジェラを手当てするうち、女だとバレてしまう。その夜断罪を覚悟するアンジェラにルベライトも男であると打ち明け、お互いの気持ちも告白する。
実はルベライトは兄の落馬事故の真相を探っていた。怪しいのは宰相のロドリゴ。そんなロドリゴは今度はルベライトの命も狙っていた。
そんな二人の前に「さすらいの大薬草師」と名乗る、失踪していたサクルが現れる。
サクルは森で、ロドリゴが近日開かれる舞踏会で毒薬を飲ませようとしている話を立ち聞きしていた。
三人は考えた結果「敢えて毒を飲む」ことにする。実際はすり替えたものを飲むが、命は助かったが副作用で性別が変わったと公表する奇策だった。
それを公表すると「あの薬にそんな効果はなかった筈だ」と悔しげなロドリゴ。それをルベライトは見逃さない。「後でたっぷり話を聞かせてもらうよ」と兵士に連行させる。
「敵がうててよかったですね」アンジェラが安堵すると、
「それに、今後は本当の姿で一緒にいられる」とルベライトは微笑むのだった。
大国との縁談は小国の亜国にとって願ってもない話だが、その相手の王子サクルは納得せず、ついには書き置きを残し失踪してしまう。
その身代わりに仕立て上げられたのは顔が似ている王族の末席のアンジェラ。
性別が違うからバレると抗議するが「『虚弱の為夜伽はできない』と言って逃げろ」と言いくるめられ、結局大国に嫁ぐことに。
一方リンデンヴェルク国側にも思惑があった。
先王の崩御による第一王子の戴冠式が迫っていたある日、王子が落馬事故で亡くなってしまっていた。
結果王位についたのは腹違いの妹である、おてんば姫ことルベライト。
しかしその実態は王位争いを嫌う側妃が性別を偽って育ててきた王子だった。
「王配を得て、子をなすのが使命である」
周囲の圧力に、虚弱体質の王子との婚姻なら「子供ができなくても仕方なかった」と言い訳できると苦肉の策。それが亜国に婚姻を申し込んだ理由だった。
婚姻の儀でルベライトは、緊張に震えるアンジェラにときめきを覚える。「俺は男もイケる口だったのか」混乱しながら優しく振る舞うルベライト。一方アンジェラもそんなルベライトに徐々に好意を抱き始めるが罪悪感も感じてくる。
お忍びでのピクニック中、二人は何者かに襲われる。ルベライトを庇い怪我をしたアンジェラを手当てするうち、女だとバレてしまう。その夜断罪を覚悟するアンジェラにルベライトも男であると打ち明け、お互いの気持ちも告白する。
実はルベライトは兄の落馬事故の真相を探っていた。怪しいのは宰相のロドリゴ。そんなロドリゴは今度はルベライトの命も狙っていた。
そんな二人の前に「さすらいの大薬草師」と名乗る、失踪していたサクルが現れる。
サクルは森で、ロドリゴが近日開かれる舞踏会で毒薬を飲ませようとしている話を立ち聞きしていた。
三人は考えた結果「敢えて毒を飲む」ことにする。実際はすり替えたものを飲むが、命は助かったが副作用で性別が変わったと公表する奇策だった。
それを公表すると「あの薬にそんな効果はなかった筈だ」と悔しげなロドリゴ。それをルベライトは見逃さない。「後でたっぷり話を聞かせてもらうよ」と兵士に連行させる。
「敵がうててよかったですね」アンジェラが安堵すると、
「それに、今後は本当の姿で一緒にいられる」とルベライトは微笑むのだった。
- あらすじ
- ファンタジープロット部門に応募しております。
この作品をシェア
この作品を見ている人にオススメ
読み込み中…