身代わり王子(♀)は絶対絶命?!〜この度は、政略結婚することになりまして〜
キャラクター設定
※魔法は存在しない世界(絵本の中の空想の産物)

○国の説明:
亜国:漆黒の瞳と髪色、ストレートヘア、透けるように白い肌が尊いとされる雪山に囲まれた北にある小国。これといって特産がある国でもないので他国から見た魅力は弱く、交流も少ない。大国であるリンデンヴェルク国との婚姻により、他国への貿易の活性化等を期待している。諸外国に比べると身長が低く華奢に見える(見えるだけで実際はめちゃくちゃ健康)

リンデンヴェルク国:ブロンド系の髪色と健康的に日焼けした肌が美しいとされる、海と山を有する南にある大国。各国の中でもトップを誇る豊かさで、世界のリーダーシップを取る存在。王家はプラチナブロンドに緑の瞳を特長としている。リンデンヴェルク人にとって亜国人は珍しく、「儚い雪の妖精」のように見える。
先王に次いで時期王位継承権のあった第一王子が亡くなるという不幸が立て続けに起きている。

○ヒロイン
名前:アンジェラ・亜・トガーラ
年齢:18歳
性別:女
外見的特徴:黒目黒髪。髪型は身代わり前はロングヘア。身代わり後は肩で切り揃えている。癖毛が酷いのがコンプレックス。毛先が内巻きになってしまうので毎朝密かに熱ゴテで矯正している。髪質以外はごくごく一般的な亜国人の容姿。
身長:165cm(亜国の女性としては背が高い)
――
亜国の王籍の末端に在籍する、「忘れられた姫君」。特に王家としの恩恵も受けずに田舎で細々と一人暮らしていた。両親は既に他界。
王家としての自覚はあまりない。常識人だが情にもろく流されやすいお人好し。その為、王子と瓜二つであると言う噂を聞きつけた家臣達の泣き落としにより、王子の身代わり役を引き受けることになってしまう。
「必ず王子を見つけ出して交換してやる」と言う言葉を信じて身代わり役を演じているが、徐々に優しく明るいルベライトに惹かれていく自分に戸惑っている。
長く一般人として暮らしているので何事にもチャレンジする精神は豊富。リンデンヴェルク国の暮らしにも興味津々ではある。

○ヒーロー
名前:ルベライト・リンデンヴェルク
年齢:20歳
性別:女(実際は男)
外見的特徴:緑の瞳とハニーブロンドの髪色。腰まで伸ばしたゴージャスな巻き髪。執務中は一つに束ねている。ドレス姿は好まずに常に騎士団の正装等を着用している「男装の麗人」。
身長:185cm(女性にしては背が高いと言われていると誤魔化している)
――
リンデンヴェルク国の新しく即位した女王。本来であれば腹違いの兄が即位するはずだったが不慮の死により女王の座についた。しかしその実態は「王子」である。(政治的争いを嫌う母である側妃が「姫」として育ててきた。本人は機を見計らって失踪してしまおうと考えていた)
華やかな容姿と行動力で、「お転婆姫」と呼ばれていた。
「必然的に白い結婚となるような相手」という条件のみで亜国に婚姻の打診をした為、相手の容姿は確認していなかった。その為初めて婚礼の儀でアンジェラを見てその儚い容姿に心を打たれる。庇護欲を唆る容姿の反面、好奇心旺盛で行動力に溢れるアンジェラにぐんぐん心惹かれていくが、「王子」と認識している為人知れずその感情を持て余してもいる。

○本当の婚姻相手
名前:サクル・亜・トガーラ
年齢:18歳
性別:男
外見的特徴:黒目黒髪。肩までで揃えたヘアスタイル。(男子の王族の髪型でもある)細身で華奢なので女性にも見える。
身長:165cm(亜国の男子の標準身長)
――
王家直系第5王子。幼い頃に病弱だった為外出を許されていないが実はすっかり健康である。(しかし過保護な周囲のせいで信じてもらえない)冒険の旅に出てみたいと夢見ている。この婚姻を承諾してしまったら一生籠の鳥だと、遂には失踪してしまう。深窓の令息のようであるが実はそれなりにやんちゃで逞しい面もある。絵本で読んでいた「大魔術師」を目指し僻地で修行を開始するもすぐに挫折。流れ流れてリンデンヴェルク国境近くの森で暮らしているうちに薬草に詳しくなる。その知識が評判となり近隣地域の商人と逞しく取引をし始め、リンデンヴェルク国とアンジェラの噂を耳にするようになる。
森で薬草摘みをしていたところ、宰相ロドリゴの企みを聞き、罪悪感もあって慌ててリンデンヴェルクに駆けつける。

○リンデンヴェルク国宰相
名前:ロドリゴ・サラマンカ
年齢:55歳
性別:男
外見的特徴:シルバーブロンドの髪をオールバックスタイルにしている。痩せぎす。神経質そうにいつもピリピリしたような表情をしている。
身長:175cm
――
長年宰相を務めるやり手だが、その地位を悪用して国家予算を不正に流用して私腹を肥やしている。
不正に気が付き始めたアヤナスを殺した。ルベライトを傀儡としようとしていたが上手くいかない為、いっそ殺して王家の遠縁を玉座に座らせようかと企むが暗殺は失敗に終わってしまう。

○リンデンヴェルク国第一王子
名前:アヤナス・リンデンヴェルク
年齢:25歳
性別:男
――
快活で不正を嫌う、王に相応しい器を持った男だったが戴冠式を目前としたある日落馬事故で命を落とす。
影で国家予算金の不正について調べていた様だった。

○リンデンヴェルク国近衛兵
名前:カール
年齢:25歳
性別:男
――
ルベライトの乳兄弟。数少ないルベライトの本当の姿を知る男。側近として仕えているが、気の置けない友人でもある。最近ルベライトから「サクル(アンジェラ)が可愛く見えて仕方がない」という悩みばかり聞かされて耳にタコができている。
明るく元気なムードメーカー。チャラいと思われがちだが好きになった人には一途。年が倍近く離れているにも関わらずルーシーの毅然とした態度に惚れアタックを続けているも惨敗中。

○亜国からのお付きの侍女
名前:ルーシー
年齢:45歳
性別:女
――
亜国からアンジェラをサポートする為にやってきた侍女。アンジェラにとって年の離れた姉の様に頼れる存在。
ポーカーフェイスのクールビューティ。カールから何かと言い寄られているが今のところ相手にしていない。独身。

○亜国の大臣(三名)
名前:宰相、騎士団長、財務局長
年齢:70歳代
性別:男
――
失踪したサクルに代わってアンジェラがリンデンヴェルクへ嫁ぐよう説得にきた集団。脅し、泣き落としと様々な手を駆使してアンジェラを承諾させた。

○リンデンヴェルク国
先王、正妃:他界
側妃:先王他界の際に城を出ており物語には登場しない
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