幼なじみの夏目くんは私に2つの告白をしました
「はぁ〜。今日のカナタくんの配信も楽しみ~」


『こんばんは、カナタくん』


『今日も来てくれてありがとう。ミズキさん』


「わぁ!私のコメントに反応してくれたぁ!」


私は自室でキャキャしながら配信を見ていた。お母さんに声のボリュームが高いって怒られちゃったけど、今だけは我慢できないもん!


『今日はリスナーからの悩み相談でもしようかな。ただの学生でもVTuberと付き合えますか?こっちが好きでも付き合うとか無理ですよね』


ドキッ。私が送ったものではなかったけど、さっきのことと同じでつい心臓が跳ねた。

カナタくんだったら、どう答えるんだろう?


『これはなかなか返答に困る質問だね。
でも、俺なら関係ないかな。VTuberだって一人の人間なわけだし。ファンであるということは少なからず俺の事を好きなわけだから、俺がその人を好きになったら気持ちを抑えられない。

それでも配信は好きだから辞めるつもりはないよ。恋も配信も全力でするつもり。
もし、俺に恋人が出来ても俺についてきてくれる?最高の景色を一緒に見に行こうよ』


「っ……!」


まさかカナタくんからそんな返事が返ってくるなんて。

じゃあ、私もカナタくんのこと、それなりに好きってこと……なのかな?


コメントは「ついていく!」「さらに惚れた!」「カナタくん王子様〜!」の応援コメントで溢れた。

やっぱりカナタくんはすごい。普通なら炎上を恐れて、そんな質問に答えないはずなのに。
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