女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
7,ご主人さまと犬みたいな関係
「田中さん、彼女が先日話した木村優里さんです」
玲人くんが私を茶髪のミディアムヘアの若い女性に紹介する。
「田中真美です。よろしくね」
 にこやかに微笑む彼女に、私も挨拶を返した。
「木村優里です。よろしくお願いします」
 背は私と同じくらい。年も私と変わらないように見える。
 明るくて優しいそうな人。
 今私は玲人くんに連れられ、四条総合病院の受付にいた。
「玲人先生の紹介だからどんな人か気になってたんですけど、美人ですねえ。一体どこに隠してたんですか?」
田中さんがニヤニヤしながら玲人くんに尋ねる。
「そりゃあもちろん四条の家」
 田中さんの質問に答えたのは玲人くんではなく、彼の背後からヌッと顔を出した人物。
「四条、真美ちゃん、おはよう」
 白衣を着た明るい茶髪の若いイケメン医師が、白い歯を見せてニコッと笑う。
 背は玲人くんくらいあって、肌はサーファーにみたいに焼けてて耳にはピアス。
 こういう派手な容姿の先生もいるんだね。
 ジーッとその若い先生を見ていたら、いきなりその医師に両手を掴まれた。
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