女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
「いらないなら返してもらうけど」
意地悪く玲人くんに言われ、腕時計に右手で触れ、彼に宣言する。
「いえ、有り難くいただきます。一生大事にします」
「一生は大袈裟」
「だって……こんなキラキラしてる時計もらうの初めてなんだもん。就職祝いなんて、なんだか玲人くんお父さんみたい」
涙ぐみながら笑ったら、彼が手を伸ばして軽く私の頭を小突いた。
「誰がお父さんだって? こんな手のかかる娘を持った覚えはない」
「ハハッ。ごめん、ごめん。玲人くんの娘はきっと天使みたいにかわいいよ……って、笠松先生、いつの間に?」
不意に人の気配がして背後を振り返ると、笠松先生が楽しげに目を光らせて立っていてビックリ。
「やっと気づいた? 声かけようと思ったら、なんか甘々な雰囲気で声かけづらくって。あっ、四条美味しそうなおにぎり食ってるじゃん。僕にもちょーだ……いてっ!」
笠松先生がおにぎりを取ろうとしたら、すかさずその手を玲人くんが叩いた。
意地悪く玲人くんに言われ、腕時計に右手で触れ、彼に宣言する。
「いえ、有り難くいただきます。一生大事にします」
「一生は大袈裟」
「だって……こんなキラキラしてる時計もらうの初めてなんだもん。就職祝いなんて、なんだか玲人くんお父さんみたい」
涙ぐみながら笑ったら、彼が手を伸ばして軽く私の頭を小突いた。
「誰がお父さんだって? こんな手のかかる娘を持った覚えはない」
「ハハッ。ごめん、ごめん。玲人くんの娘はきっと天使みたいにかわいいよ……って、笠松先生、いつの間に?」
不意に人の気配がして背後を振り返ると、笠松先生が楽しげに目を光らせて立っていてビックリ。
「やっと気づいた? 声かけようと思ったら、なんか甘々な雰囲気で声かけづらくって。あっ、四条美味しそうなおにぎり食ってるじゃん。僕にもちょーだ……いてっ!」
笠松先生がおにぎりを取ろうとしたら、すかさずその手を玲人くんが叩いた。