女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
「これは俺の分。お前にはやらないよ」
「ケチ。……ってか、これ優里ちゃんが作ったんでしょう? 他人の手作りは食べないんじゃなかった?」
 驚いた顔をする笠松先生に、玲人くんがめんどくさそうに説明する。
「他人じゃない。優里はうちの家族みたいなもんだから。こいつの料理がうちの味なんだよ」
「ふーん、よくわからんけど、つまり特別な関係だと」
 笠松先生の発言を聞いて激しく動揺する。
「ちょっ……笠松先生、全然そんなんじゃありませんから。ご主人さまと犬みたいな関係です」
 そんな弄りをされたら、玲人くんの機嫌が悪くなるよ。
 あたふたしながら反論したら、笠松先生がニヤリとした。
「へえ、ふたりでそんな怪しいプレイしてるんだ?」
 あれ?なんか変な意味にとられちゃった?
「優里、お前なに言ってんの?」
 自分の失言に気づいてサーッと青ざめる私を、玲人くんがギロッと睨みつけた。

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