女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
「俺にそんな義務はないよ。口によだれついてる。早く顔洗ってきたら? グズグズしてる時間ないと思うよ」
 昨夜様子がおかしかったから、俺がベッドにいなくて不安になったのだろう。
 素っ気なく返しつつも優里の唇に触れたら、彼女が顔を赤くした。
 俺が触れたせいなのか、それとも『よだれ』というワードが恥ずかしかったのか、一気に赤くなる彼女の反応が面白い。
「よだれなんてついてないよ!」
 激しく動揺しながらそう言い返すと、彼女はキッチンを出ていく。
「朝からにぎやかだな」
 クスッと笑い、オムレツをもうひとつ作った。


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