女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
11,約束 ― 玲人side
 目を開けると、俺も優里もベッドで寝ていた。
 昨夜愛し合って、そのまま疲れて寝たんだっけ?
 まだ辺りは暗い。
「今、何時だ?」
 ベッドサイドのデジタル時計に目を向けると、まだ四時半過ぎだった。
 優里に目を向けると、俺に身体を向けて眠っている。
 昨夜はかなり無理をさせてしまった。
 優里は初めてだっからかなり気遣ったつもりだけど、それでも自分を抑えきれなかった。
 まさか彼女を好きって自覚したその日に抱くなんて……。
 自分はいつだって冷静だと思っていたのに、優里のこととなると熱くなる。
 浴衣姿の優里が綺麗で、触れずにはいられなかった。
 浴衣を用意したのは姉貴だし、彼女の策略に嵌ってる気がする。
 きっと姉貴はこうなることを期待していたに違いない。
 でも、優里を好きなのは事実。
 後にも先にも俺をおかしくさせるのは彼女だけ。
 笠松に連れられて神社に行った時も、すぐに優里を見つけた。
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