女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
 仕事があると勘違いしているのかもしれない。
「まだ五時過ぎ。今日は病院休みだし、寝てていいよ」
 安心させるように言うが、彼女はまだ横にならず、目を擦りながら言う。
「朝ごはん……作らなきゃ」
 身体は疲れていても、俺のために食事を作ろうとする。
 そんな彼女を見て、胸がジーンとしてきた。
「まだいいよ。寝よ」
 彼女の肩を撫でると、ペットボトルの水をベッドサイドのテーブルに置き、優里と一緒にベッドに横になった。
 優里はそのまま目を閉じ、俺の方に身を寄せてすぐに眠ってしまう。
 あどけない寝顔。
 その顔を見ていると、なんだか幸せな気持ちになってくる。
 もう少し昨日の余韻に浸っていたい。
 優里を抱きしめて俺も目を閉じる。彼女の肌の温もりがとても心地いい。
 優しい眠りに誘われ、俺もしばらくすると寝入ってしまった。

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