女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
「優里ちゃんはお姫さまみたいにかわいいわよ」
奥さまが私の頭をよしよしと撫でたその時、玄関のドアがガチャッと開いた。
「あら、息子の玲人が帰ってきたわ」
奥さまのその声と共に現れたのは、濃紺のブレザーの制服を着た中学生くらいのお兄さん。背が高く、顔も目鼻立ちが整っていて、奥さまの指輪よりも目を奪われた。
お日さまが当たったみたいに輝いていて、まるで童話に出てくる王子さまみたい。
「私の王子さま、見つけた! 私、お兄ちゃんと結婚する」
お兄さんに思わず抱きついたら、お兄さんは私を見て奥さまに「誰?」と尋ねた。
「華江さんのお孫さんよ。かわいいわよね。今日から離れに住むの」
奥さまの返答を聞くと、彼は素っ気ない態度で私に告げた。
「そう。悪いけど僕は結婚しないから、他の男の人見つけて」
「大丈夫。私、お兄さんに好きになってもらうよう綺麗になるから、それまで待っててね」
とびきりの笑顔で返したら、彼はそんな私を見てハーッと溜め息をつく。
彼に出会ったことで自分に起こった不幸を忘れた。いや、正確には救われたといった方がいいだろう。
彼が私の生きがいになったのだ。
奥さまが私の頭をよしよしと撫でたその時、玄関のドアがガチャッと開いた。
「あら、息子の玲人が帰ってきたわ」
奥さまのその声と共に現れたのは、濃紺のブレザーの制服を着た中学生くらいのお兄さん。背が高く、顔も目鼻立ちが整っていて、奥さまの指輪よりも目を奪われた。
お日さまが当たったみたいに輝いていて、まるで童話に出てくる王子さまみたい。
「私の王子さま、見つけた! 私、お兄ちゃんと結婚する」
お兄さんに思わず抱きついたら、お兄さんは私を見て奥さまに「誰?」と尋ねた。
「華江さんのお孫さんよ。かわいいわよね。今日から離れに住むの」
奥さまの返答を聞くと、彼は素っ気ない態度で私に告げた。
「そう。悪いけど僕は結婚しないから、他の男の人見つけて」
「大丈夫。私、お兄さんに好きになってもらうよう綺麗になるから、それまで待っててね」
とびきりの笑顔で返したら、彼はそんな私を見てハーッと溜め息をつく。
彼に出会ったことで自分に起こった不幸を忘れた。いや、正確には救われたといった方がいいだろう。
彼が私の生きがいになったのだ。