女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
四条総合病院に勤務しているのだが、そこから三キロ先の距離にあるこの診療所にたまに助っ人にくる。それは、玲人くんの祖父である四条総合病院の院長が、この診療所の院長も兼任しているから。
彼の祖父は地域に密着し、また誰でも安心して高度な手術を受けられる医療の提供を目指している医療界の重鎮。とても偉い人だけれど、診療所で診察する玲人くんの祖父は優しくて気さくなおじいちゃん先生だ。
最近は院長も高齢のため、診療所の診察は玲人くんの姉の慶子さんや他のお医者さんの診療の日が多いのだけれど、今月は慶子さんが今週一杯まで休暇を取っているらしい。
それは玲人くん情報。先週たまたま来て玲人くんがいたからビックリしたのだ。
かくいう私は木村優里、二十七歳、独身。身長百六十センチ、ストレートの長い黒髪に、漆黒の真ん丸の目。都内の小さな商社に勤務しているOLだ。
両親は小学生の時に交通事故で亡くなり、大学二年までは四条家でお手伝いをしていた祖母と一緒に四条家の離れで暮らしていたけれど、祖母も足腰を悪くして数年前から老人ホームに入居し、現在私は世田谷区のアパートにひとり暮らし。
彼の祖父は地域に密着し、また誰でも安心して高度な手術を受けられる医療の提供を目指している医療界の重鎮。とても偉い人だけれど、診療所で診察する玲人くんの祖父は優しくて気さくなおじいちゃん先生だ。
最近は院長も高齢のため、診療所の診察は玲人くんの姉の慶子さんや他のお医者さんの診療の日が多いのだけれど、今月は慶子さんが今週一杯まで休暇を取っているらしい。
それは玲人くん情報。先週たまたま来て玲人くんがいたからビックリしたのだ。
かくいう私は木村優里、二十七歳、独身。身長百六十センチ、ストレートの長い黒髪に、漆黒の真ん丸の目。都内の小さな商社に勤務しているOLだ。
両親は小学生の時に交通事故で亡くなり、大学二年までは四条家でお手伝いをしていた祖母と一緒に四条家の離れで暮らしていたけれど、祖母も足腰を悪くして数年前から老人ホームに入居し、現在私は世田谷区のアパートにひとり暮らし。