女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
「うん。ありがと。……ねえ、私だいぶよくなったし、ソファで寝るよ。玲人くんは仕事のためにも万全な状態でないといけないでしょう……⁉」
そんな話をしたら、彼が顔を近づけて私の額に自分の額を押し付けてきてフリーズした。
「ちょっと熱ある。まだ病人なんだから俺のベッド使って」
「いや……申し訳なくて寝れないよ」
「じゃあ、一緒に寝る? ベッド広いしふたり寝ても余裕がある」
 ホント、私のことお子さまに思ってるんだろうな。私を襲う気なんて一ミリもなさそう。
 私は全然襲ってくれてもいいんだけどな。
 だけど、私と一緒じゃ落ち着いて眠れないかも。最初は寝室で寝て、玲人くんが寝たらリビングに移動しよう。今日はすでにたくさん寝てるからすぐに眠れないと思うし。
「それでいいよ」
 平静を装いながら返したら、玲人くんがソファから立ち上がった。
「それじゃあ寝室で寝る」
 タブレットを持ったまま寝室に移動する玲人くんについていくと、彼は部屋の間接照明をつけて先にベッドに横になる。
 その姿を見て、ゴクンと唾を飲み込んだ。
 
< 40 / 245 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop