女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら～17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます～
　ベッドが広いけど、やはり一緒にいると心臓がドキドキする。
「お邪魔します」と言って彼の反対側に横になるが、もう心拍数が凄くて落ち着かない。
　一方、玲人くんはまだタブレットを見ている。
　彼に背を向けて「おやすみなさい」というと、「おやすみ」と素っ気なく返された。
　本当に私のことは眼中にないみたい。
　なんだかこんなに彼を意識している私が馬鹿みたいだ。
　玲人くんって結婚指輪はしてなかったけど、彼女いるのかな？
　いや、そもそも恋人いたら私を家に泊めないよね？
　女性にモテモテなのは知ってるけれど、彼が恋人がいるっていうのは聞いたことがない。
　昔から女嫌いなの変わってないのかな。
　女性とイチャイチャするより、医学雑誌見てる方が楽しそうな感じ。
　もし彼に特別な女性がいなければ私にもチャンスあるかも。
　まずは女として見てもらわなきゃ。でも、どうやって見てもらう？
　私、身体は痩せてて決してセクシーとは言えない。
「ねえ、玲人くんが結婚したい女性ってどんなタイプ？」
　好みのタイプを聞くが、冷ややかに返される。
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表紙・目次

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