女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
優里の診察が最後だったこともあり、彼女を追って薬局へ行くと、そう声をかけた。
妙な胸騒ぎがしたというか、彼女が心配だったのだ。
不眠や不正出血が気になる。
嫌がる優里を半ば強引に内診したのは、癌の可能性もあったから。
内診やエコー写真を見る限りでは、幸い大した異常はなかった。
だが、癌かどうかは検体の検査結果を待たなければわからない。
いつもヘラヘラ笑っていた奴が具合が悪いと、こっちも調子が狂う。
優里のアパートに着くまでの間、彼女の祖母のことを尋ねた。
『お前のばあちゃん、うち辞めたんだって? 元気にしてるのか?』
最近実家に顔を出した時に彼女の祖母の姿がなかったから、ずっと気になっていた。
『うん。腰は悪くしてるけど、老人ホームで友達もできて元気にしてるよ』
抑揚のない声で返す優里の言葉に驚いて聞き返した。
『老人ホーム? お金かかったんじゃないか?』
公的な施設は順番待ちで入居までに時間がかかる。私的施設ならすぐに入れるが、お金がすごくかかるのだ。
年金だけでは入れないし、優里も老人ホームに入居させるだけの稼ぎはないはず。
妙な胸騒ぎがしたというか、彼女が心配だったのだ。
不眠や不正出血が気になる。
嫌がる優里を半ば強引に内診したのは、癌の可能性もあったから。
内診やエコー写真を見る限りでは、幸い大した異常はなかった。
だが、癌かどうかは検体の検査結果を待たなければわからない。
いつもヘラヘラ笑っていた奴が具合が悪いと、こっちも調子が狂う。
優里のアパートに着くまでの間、彼女の祖母のことを尋ねた。
『お前のばあちゃん、うち辞めたんだって? 元気にしてるのか?』
最近実家に顔を出した時に彼女の祖母の姿がなかったから、ずっと気になっていた。
『うん。腰は悪くしてるけど、老人ホームで友達もできて元気にしてるよ』
抑揚のない声で返す優里の言葉に驚いて聞き返した。
『老人ホーム? お金かかったんじゃないか?』
公的な施設は順番待ちで入居までに時間がかかる。私的施設ならすぐに入れるが、お金がすごくかかるのだ。
年金だけでは入れないし、優里も老人ホームに入居させるだけの稼ぎはないはず。