女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
始業時間になるが、私の斜め前の田端さんが出勤してこない。
しばらく待っても来なくて、電話をかけてみたが繋がらなかった。
その様子を見て、津田さんがボソッと言った。
「またひとり消えたな」
私が入った時、事務は五人いたのだけれど、これで三人消えた。募集をかけて新しい人が入ってもすぐに辞めていく。
「そのうち誰もいなくなっちゃうかも」
ハハッと笑って冗談を口にするが、言ってから後悔した。
冗談じゃなくて現実になるかも。
ちょっと青ざめながら仕事をしていたら、社長の甥だという目が吊り目で細身の部長がふらっとやってきて私に命じる。
「木村さん、今日一時からのF社との打ち合わせ、代わりにやっておいて」
年は四十歳で津田さんの話では全く使えない部長らしい。確かにデスクに座っていてもスマホをいじっているだけで仕事をしている様子は全くない。
F社との打ち合わせだって、昨日専務に頼まれてませんでしたか?
「代わりにって……え? 打ち合わせ内容全く知りませんが」
部長の言葉を聞いてギョッとする。
しばらく待っても来なくて、電話をかけてみたが繋がらなかった。
その様子を見て、津田さんがボソッと言った。
「またひとり消えたな」
私が入った時、事務は五人いたのだけれど、これで三人消えた。募集をかけて新しい人が入ってもすぐに辞めていく。
「そのうち誰もいなくなっちゃうかも」
ハハッと笑って冗談を口にするが、言ってから後悔した。
冗談じゃなくて現実になるかも。
ちょっと青ざめながら仕事をしていたら、社長の甥だという目が吊り目で細身の部長がふらっとやってきて私に命じる。
「木村さん、今日一時からのF社との打ち合わせ、代わりにやっておいて」
年は四十歳で津田さんの話では全く使えない部長らしい。確かにデスクに座っていてもスマホをいじっているだけで仕事をしている様子は全くない。
F社との打ち合わせだって、昨日専務に頼まれてませんでしたか?
「代わりにって……え? 打ち合わせ内容全く知りませんが」
部長の言葉を聞いてギョッとする。