女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
《今日はたまたまだ》
「私もたまたまだよ」
そんなくだらない話をしていたら、真っ白なドイツ車のセダンがコンビニ前に停まり、玲人くんがその車の中から現れた。
私をすぐに見つけ、コンビニに入ってきた彼に抱きつく。
「大丈夫か?」
「うん」
「もう大丈夫だから。うちに帰ろう」
玲人くんは私をギュッとして背中を優しく撫でると、抱擁を解いた。
「……ごめんね。玲人くん疲れてるのに」
また迷惑をかけてしまった。
「俺のことはいい。無事でよかった」
俯いて謝る私の手を引いてコンビニを出ると、彼は「さあ、乗って」と車の助手席のドアを開けた。
「ありがと」
礼を言って革張りのレザーシートに座ると、玲人くんも運転席に乗ってきて、すぐに車を発進させた。
会社のビルが段々視界から遠ざかるのを見て安心する。
これで部長は襲ってこない。
マンションに着くと、玲人くんに聞かれた。
「……なにもされなかった?」
「胸とかは触られたけど、服は脱がされなかったよ」
何気なく乱れた髪を直しながら努めて明るく答えたら、玲人くんが私の手を取った。
「私もたまたまだよ」
そんなくだらない話をしていたら、真っ白なドイツ車のセダンがコンビニ前に停まり、玲人くんがその車の中から現れた。
私をすぐに見つけ、コンビニに入ってきた彼に抱きつく。
「大丈夫か?」
「うん」
「もう大丈夫だから。うちに帰ろう」
玲人くんは私をギュッとして背中を優しく撫でると、抱擁を解いた。
「……ごめんね。玲人くん疲れてるのに」
また迷惑をかけてしまった。
「俺のことはいい。無事でよかった」
俯いて謝る私の手を引いてコンビニを出ると、彼は「さあ、乗って」と車の助手席のドアを開けた。
「ありがと」
礼を言って革張りのレザーシートに座ると、玲人くんも運転席に乗ってきて、すぐに車を発進させた。
会社のビルが段々視界から遠ざかるのを見て安心する。
これで部長は襲ってこない。
マンションに着くと、玲人くんに聞かれた。
「……なにもされなかった?」
「胸とかは触られたけど、服は脱がされなかったよ」
何気なく乱れた髪を直しながら努めて明るく答えたら、玲人くんが私の手を取った。