ひとたらしどうし
見つめ合う。


やわらかな灯りの中、で。


両頬を両手で挟まれて、そのまま上向かされた。


…これは、この状況、は…


白石さんの顔が、近づいて、くる。


息が触れる、距離。


「…あッ!あーあー!大輔くん!大輔くんに連絡、したんですか?!」


動きを止めた、白石さんは、


「うん。さっき、したよ」


返事を返してくれた。


「…あッ!あのー、白石さんジンジャーエールが好きなんですね。知らなかったから、知れてうれしいです」


「うん」


「あッ!あのあの……」


またも、話を続けようとする私をもう、笑って見ている。








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