ひとたらしどうし
ところであなた、いつまで『シライシサン』呼ぶね?


そんな、片言の白石さんの、コトバ。


私が答えやすいように、茶化してくるところも、好き。


「…あ、えっ、と……」


口ごもった私、に。


「もー、やだわぁ。ちゅーした仲やない」言いながら、私の腕をばしばしと叩いた。


なんて今度は、大阪のおばちゃん風。


「……、」


「……、」


まだ、踏ん切りがつかない、私。






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