ひとたらしどうし
「ふふ。バッチリっす!って、部活じゃないんだから」


言いながら、バスルームに入ってきた叶夢さん。


とっさに、顔を両手で覆った私。


「…ちょ!ちょっと、なにしてるんですか?!」


「だって、どうせあったまるなら、一緒がいいじゃん」


言った叶夢さん。


次いで、シャワーの音がする。


しばらくして、止まったシャワーの音。


私が沈む、バスタブのお湯が隣で動いた。





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